家庭でできる…臓器別のサポートについて(考察)

皆様、こんにちは。本日は6/14(土)。先日、久し振りにご先祖様が眠るお墓参りに行って参りました。北鎌倉駅の目の前の円覚寺です。参拝客も多いので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?そこではオトギリソウ科の西洋金糸梅(セイヨウキンシバイ)、キキョウカの多年草であるホタルブクロ、西洋弟切草(セオヨウオトギリソウ)、ナデシコ科の多年草であるエゾカワラナデシコ、アジサイ科のミナヅキなど…様々な旬のお花達の香りを楽しむ事ができます。この仕事を行うようになって…何故か私も周囲に佇んでいる花々を愛でる事が増えて参りました。楽しい事ばかりではありませんが、だからこそ周囲への気配り等…日頃忘れがちな心遣いを獲得できたのでは?…と思っております。
前回のブログで皆様からのご要望の多い家庭で無理なくできるサポート…つまり《認知症になられてしまったご利用者様、そのサポートに日々ご苦労されているご家族様のために…取り入れる事のできる臓器別のサポート方法を、介護の視点・科学的根拠・季節感を織り交ぜながらご紹介させて頂きます。》
1. 心臓のサポート:リズムを守る「やさしい日課」を心掛けます。
【ねらい】:心拍・血圧の安定は、脳への血流の基本です。その点を重視致します。
【家庭でできること】
•朝晩の軽い、深い呼吸体操(腹式呼吸)。
•決まった時間に起き、寝る(生活リズム=心臓リズム)。
•朝、窓を開けて朝日を浴びる(体内時計を整える)。
【季節の例】:梅雨時は雨音に合わせて、リズムよく手拍子や足踏みで心地よい刺激を。

2. 肺のサポート:酸素を届ける「呼吸の時間」を確保する必要があります。
【ねらい】:呼吸が浅くなると、脳が酸素不足になりやすいので、気をつけます。
【家庭でできること】
•毎日3〜5分程度のゆっくり呼吸法(4秒吸って6秒吐く)をされると良いと言われております。
•鼻歌や「ふーっ」とロウソクを吹くような口すぼめ呼吸を。
•花の香りをかぐ(季節の香りやその刺激は呼吸と記憶を活性化させます)。
【季節の例】:初夏の紫陽花やドクダミの香りで、「深く吸って、やさしく吐く」呼吸練習をすると良いとされております。

3. 肝臓のサポート:「静かに働く臓器」をいたわる食習慣をする事が良いとされております。
【ねらい】:肝臓が疲れると毒素が処理できず脳に影響されるので、その要素を低減させます。
【家庭でできること】
•食事の量を「腹八分目」に(肝臓の処理量を減らす)。
•食後すぐ横にならず、座ってゆっくり会話(血糖上昇を緩やかに)。
•緑茶やしじみ汁など、肝臓にやさしい飲み物を取り入れる。
【季節の例】:初夏の山椒、紫蘇など「香りある薬味」が肝機能を助けます。

4. 膵臓のサポート:血糖のゆらぎを穏やかにするする必要があります。
【ねらい】:血糖が不安定だと、記憶や言葉に影響が出やすいので、その点をケアする必要がございます。
【家庭でできること】
•食事は炭水化物だけでなくタンパク質・野菜と一緒に(血糖の急上昇を防ぐ)。
•間食は小さく分けてゆっくり食べる(膵臓の負担軽減)。
•食後の5〜10分の散歩(血糖の自然な低下を助ける)。
【季節の例】:夏の冷やし芋・枝豆など、血糖を安定させる“ちょっと一品”を。

5. 腎臓のサポート:「流す」ことがすべて。
【ねらい】:腎臓は体内の老廃物を処理する“ろ過装置”です。その特徴を最大限活かす工夫を。
【家庭でできること】
•こまめな水分補給(1日1000〜1500ml)を目安に(冷房で脱水しやすい季節に注意)。
•塩分控えめ+カリウム豊富な野菜(バナナ、きゅうりなど)でむくみ予防を。
•足浴や手浴で、“温めて流す”習慣を。
【季節の例】:湿気の多い梅雨は利尿効果のあるハトムギ茶などを取り入れると良いとされております。

6. 脳のサポート:「使いながら守る」日常の知恵を。
【ねらい】:脳は使えば使うほど、血流が促進されます。
【家庭でできること】
•ことば遊び(しりとり・回文):失語予防に効果的です。
•家事の役割(拭く・たたむ):失行対策に効果的とされております。
•写真アルバムや花の名前あて:失認への刺激として効果的とされております。
【季節の例】:咲いている花を「何の花だろう?」と話すことも、五感と記憶を刺激します。

以上のように…各臓器ごとの【家庭でできる小さな取り組み(サポート)】を述べて参りましたが、それらは全て暮らしの中の“小さな選択”が、脳と体を密かに守り続けている事の証でもあります。
臓器はそれぞれ役割が違うからこそ、必要なサポートも違います。でも、共通して大事なのは①生活リズム②水分と食事の工夫③穏やかな運動と呼吸④言葉との触れ合い…であります。
季節ごとに咲く花のように、ご高齢の方々の脳と体もゆっくり変化して参ります。その変化を受け入れながらも日々を共に歩むことが、いちばんの予防であり、回復の力となるのではないでしょうか?
『ふじの花』では…日常生活に潜む様々な体調の変化をご体調に合わせて『寄り添い』ながら…ご一緒に考えて行くお手伝いをさせて頂いております。本日も介護で辛い毎日をされておられるご利用者様、ご家族様にそっと裏から支える事ができましたら幸いでございます。